寒暖差が厳しい日が続き、本格的に寒さを感じるようになってきました。
これからクリスマス一色となる街中ですが、それを超えればすぐに年越し。
つまり、受験ハイシーズンの到来です。

インフルエンザや風邪の流行に備えて、予防接種を受けた、これから受けるという生徒・学生の方も多いでしょう。

ですが、歯のメンテナンスも忘れてはいけません。
歯の健康も、大切な受験対策の一つです。

歯のトラブルが引き起こす、「集中力」の低下

むし歯や歯周病など、歯や歯茎の不調は、単に「お口の中だけの問題」ではありません。
「痛みがある」「噛みにくい」「違和感が続く」といった状態は、脳の集中力を確実に下げる要因になります。

歯の痛みは小さくても、常に神経を刺激し続けるため、脳が危険信号を出し続けます。
その結果、勉強に集中しようとしても意識が痛みに引き戻され、集中が途切れやすくなります。

また、むし歯や違和感のある歯を避けて片側だけで噛んだりすると、咀嚼効率が落ち、消化にも影響が出ます。
「胃が重い」「眠い」「だるい」といった体調不良は、実は歯の噛み合わせや歯茎の炎症から来ていることも少なくありません。

さらに、歯の痛みや歯ぎしり、顎の疲れなどがあると、夜ぐっすり眠れないことも。
十分な睡眠が取れないと、記憶力や判断力が低下してしまいます。

このように、歯のトラブルは、気づかないうちに「集中力の敵」になっているのです。

ストレスと生活リズムの乱れ

ストレスと生活リズムの乱れは、身体の疲労につながり、免疫力を低下させてしまいます。
その影響はお口の中にもダイレクトに響きます。

夜更かしや食生活の偏りなどは、受験生に起こりがちな生活習慣の乱れです。
特に、夜遅くまで頑張って勉強しているその努力が仇となるのはとても勿体無いことです。

免疫力が低下すると、お口の中の細菌も繁殖しやすくなり、むし歯や歯周病につながります。
しかも、じわじわと歯を傷つけていくむし歯も、「沈黙の病」と呼ばれる歯周病も、痛みを感じるレベルになると、既に手遅れ、治療が必須になってきます。
この段階で治療となると、何度も通院が必要となるパターンがほとんど。

そのためにも、今のうちのメンテナンスをおすすめします！

「治療」より「予防」

「歯のメンテナンス」というと、痛くもかゆくもないのに歯医者に行くのは面倒…と感じる人も多いでしょう。
でも実際には、今のうちに何もないことを確認することが最大の安心材料になります。

歯科の定期検診では、以下のようなことが分かります。

これらを早期に見つければ、治療期間は短く、痛みも費用も少なく済みます。
受験直前に痛み止めを飲みながら勉強するより、ずっと効率的です。

また、歯科のクリーニングでは、普段の歯磨きでは落とせない汚れや細菌を除去できるため、口臭や口内炎の予防にも効果的です。

歯の健康が支える集中力アップの３つの効果

さて、歯にトラブルがあると、集中力に支障を来すとお話ししてきました。
しかし、悪いことばかりではありません。
逆に、歯を健康に保つと良いことがあるのです。

咀嚼は脳への血流を促し、記憶力や集中力を高める効果があります。
朝食をよく噛んで食べる習慣は、受験勉強のパフォーマンスアップにもつながります。
（朝ご飯抜きはできるだけやめましょう！）

「歯が気になる」「しみる」などの小さな不快感も、積み重なるとストレスに。
歯科メンテナンスでトラブルを解消しておくと、勉強にも前向きに取り組めます。

面接試験や卒業式、入学式など、人前に立ったり写真を撮ったりする機会も増えてくるこの時期。
白く健康な歯は、清潔感と自信を与えてくれます。

このように、歯の健康は、勉強だけでなく心のコンディションにも影響しているのです。

受験生におすすめのデンタルケアルーティン

勉強に日々忙しくしておられると思いますが、そんな毎日の中でも続けやすい、３つのデンタルケア基本習慣をご紹介します。

寝ている間は唾液が減り、細菌が最も増える時間帯です。
夜の歯磨きを5分しっかり丁寧に行うだけで、むし歯予防効果がぐっと高まります。

コーヒー・スポーツドリンク・エナジードリンクなどの酸や糖はむし歯の原因に。
飲んだ後に水で軽くすすぐだけで、口内環境を中和できます。

勉強道具を揃えるように、歯のチェックも受験準備のひとつに。
歯医者でクリーニングを受けておくと、口の中がすっきりし、気持ちもリフレッシュできます。

「健康管理チェックリスト」の最後に「歯科」を

受験生本人は、自分の体調管理を後回しにしがち。
保護者の方も本人たちの「体調」や「睡眠」には気を配るものの、「歯」はつい盲点になりがちな部分です。

試験前に歯が痛くなっても、歯科医院は予約が取りづらい時期。
だからこそ、今このタイミング（11月〜12月初旬）にチェックしておくのが理想です。

歯も含めた身体が万全、気持ちも万全。
その安心感が、受験本番の集中力を支えます。

最後に

受験前の歯科のチェックは、「痛くならないうちに」。
それは、まさに「今」です。

受験生の皆様、そして保護者の皆様。
健康な歯で、最高のパフォーマンスを発揮できるよう、この時期こそ歯科検診を受けてみてください。

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